仕事

好待遇確約のはずの公務員に転職しながらストレス障害で休職した体験記

休職を経て復職へ

復職前のお試し出勤

仕事を休みはじめて半年ちょっとたったころ、復職に向けてリハビリをするようになりました。

数回のカウンセリングと毎月一回の心療内科での診察を重ねるなかで、

「もうそろそろ復職しても大丈夫かも」ということになったのです。

復職前には、『お試し出勤』というプログラムがありました(すみません。正式名称はわかりません)。

これは、最初は短い勤務時間からスタートして徐々に勤務時間を長くしていき、

最後に一日勤務にいたるというものです。

具体的には、はじめの1週間が午前中の半日勤務、

次の1週間が午後3時まで。そして最後の2週間が終日勤務という具合です。

このお試し出勤をしてみて、大丈夫であれば医師の診断をうけて復職することになります。

もちろん、しんどければ延長してもいいし、中断してもかまいません。

そして、仕事内容は軽いもの限定。

判断を求められるものや、早さや正確さが求められるものは厳禁です。

要は、雑用のみOKってことですね。

 

 

復職前の不安

復職というか、お試し出勤で事務所へいく前はすごく不安でした。

仕事の内容よりも、職場のみんなにどう顔向けすれば良いかわからなかったのです。

仕事の穴をあけて大きな迷惑をかけたことは明白です。

やるべきことができなかった劣等感もひとしお。

はっきりいうと、冷遇されるのが怖かったんです。

職場のみんなにうけ入れてもらえるだろうかと考えると、

また奈落の闇へと吸い込まれそうに気分が滅入るのでした。

 

 

お試し出勤はじまる

しかし、退職でもしない限りはいつかは訪れる試練です。

恐る恐る扉を開いた初出勤は、あっけないほど平穏に終わりました。

仕事らしい仕事はほとんどなく、休職中に出された書類を見たりする程度でした。

事務所の人たちも、私を避けるでもなく、突き放すでもなく、自然な感じでうけ入れてくれてるようでした。

ムードメーカーみたいな人が軽い冗談を向けてくれたりして、

上手には返せないものの、安心できる心遣いに救われました。

 

たった半日、書類をペラペラめくりながら眺めて過ごしただけですが、私にとっては大きな一歩となりました。

不安で不安でたまらなかった出勤というイベントを、乗り越えることがたからです。

仕事も比較的落ち着いてて、事務所全体がなごやかな雰囲気だったのも救いでした。

それからは順調に日々をこなしていき、タイミングよく年が明けた1月から正式に復職することになりました。

復職には医師の診断が必要になるのですが、診断書には深夜労働と時間外労働の制限が盛り込まれました。

お試し出勤

 

 

復職後は特別扱い

復職にあたって、職種の変更がありました。

部署はかわらず、より負担の少ない係の仕事をするように配慮いただいたのです。

休職前の私のポストは部署内で最も多忙な席で、

毎日の深夜残業は当たり前。日付が変わることもありました。

復職後の係は残業もほとんどなく業務の負担も軽いので、

疲弊することなくほぼ定時で帰宅できました。

 

ただ、私の代わりになった人はやはり連日深夜残業と休日出勤に明け暮れてて、

とても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

そんな彼は嫌な顔ひとつしないばかりか、私をねぎらい、気遣ってくれる人格者で、ずっと頭が上がらないだろうと思います。

特別扱い

 

 

復職後の面談で

復職後、部署の課長と次長と私の3人で面談がもたれました。

今後のことについての希望聞きとりといった感じでした。

私は素直に閑職(かんしょく)を希望しました。

実は、今までは出世コースにのってたんです。

希望さえすれば、本部でかなりのところまでいけるルートを渡りあるく異動でした。

 

でも、それはあくまで本人が望めばの話。

1週間に40時間働けば充分。給料もほどほどで結構。

のんびり暮らすために公務員になった私が、激務に耐え抜くラットレースを喜ぶはずがありません。

せっかく出世コースにいるのに、あえてそこから逸脱する道を選ぶ私の希望を、課長と次長は理解に苦しんでるようでした。

しかし、結局、強い説得もないまま私の希望を考慮した人事を働きかけてくださることで了承をいただけました。

閑職を希望

 

 

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